カウフマン療法について
こんにちは!
駅で山梨のぶどう狩りの広告を見て、行きたくなりました。
さて、今日は不妊治療においてよく行なわれる、カウフマン療法についてお伝えしたいと思います。
カウフマン療法とは、規則的な月経周期を人為的に作り出して、ホルモン欠落症状が起こらないようにする治療法です。不足しているホルモンを補い、規則的な月経周期や、排卵周期を取り戻すことを目的としています。
カウフマン療法が有効な疾患は、以下の通りです。
・月経周期の異常(第1度無月経、第2度無月経、頻発月経、希発月経)
・月経持続期間の異常(過長月経など)
・月経血量の異常(過多月経など)
・月経前症候群
・早発月経
・機能性子宮出血
・更年期障害
カウフマン療法を用いた不妊の治療法は、月経周期にならって2種類の薬を投与します。低体温期には卵胞ホルモン(エストロゲン)を、高温期には卵胞ホルモンと黄体ホルモン(プロゲステロン)を投与します。この2種類の薬によって、不足していたホルモンを補充し、低体温期と高体温期を作り出し、身体に覚えさせます。
カウフマン療法で不妊治療を行なっている間、基礎体温は薬によって、正常な変化をします。しかし卵巣は休憩状態のため、排卵はなく、妊娠しません。カウフマン療法を3ヶ月~6ヶ月間行ない、その後治療を中止するとリバウンド現象が起こり、身体が自然な排卵周期を取り戻す可能性があります。卵巣機能が活性化され正常な月経周期が回復するので、無月経の人であれば月経が起こることが期待できます。無排卵の人であれば、排卵が復活する可能性があります。排卵が正しく周期的に行なわれるようになれば、妊娠する可能性はぐっと上がるでしょう。
弊社でご案内している卵子提供プログラムにおいても、月経不順の方や、閉経後の方には、このカウフマン療法を用いて月経の誘発を行います。月経周期が乱れていたり、閉経している方であっても、カウフマン療法により月経を誘発し、子宮の状態を整えることで、受精卵の移植が行える状態を作ることが可能になります。
必要な治療を取り入れながら、バランスの取れた食事や、適切な運動にも心がければ、きっと身体も喜びますね。自分に合ったスタイルを取り入れて、張りのある毎日を過ごしましょう。
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