不妊治療における子宮内膜へのアプローチ
こんにちは。
どんよりした空模様にも関わらず、暑いです。
さて、今週は子宮内膜がテーマです。
子宮内膜が厚くなる仕組みや日常生活の中でできることをみて参りました。
本日は不妊治療の中で行わわれる投薬により子宮内膜へのアプローチについて、ご紹介します。
<自己採卵での体外受精>
卵子へのアプローチと子宮内膜へのアプローチの両方を行います。
実はこれは自然のサイクルとしては、理に適っているものです。ただし、排卵を誘発する薬の中には、子宮内膜を薄くするとされているものもありますので、注意が必要です。
<卵子提供による体外受精>
多くの場合、卵巣へのアプローチはなく、子宮内膜のみへのアプローチとなります。
いずれの場合にも、年齢的に、体質的に内膜が厚くならない方には下記のような投薬が行われています。
デュファストン
黄体ホルモンを補充するお薬です。黄体ホルモンは排卵後の高温相に分泌されるホルモンで、子宮内膜を厚くする働きがあります。子宮内膜の薄い方に処方されたり、人工授精、体外受精後の着床を助ける目的で処方されます。
ルトラール
黄体ホルモンの薬です。デュファストンより、作用は強いお薬です。
プレマリン
卵胞ホルモン(エストロゲン)のお薬です。子宮内膜を増殖させて着床しやすくするために処方されたり、月経不順や無月経にも処方されます。
エストラーナ
卵胞ホルモン(エストロゲン)の貼り薬です。体外受精前に処方される事が多いです。
7月22日の弊社ブログ、「子宮内膜のこと知っておこう」を合わせてお読みいただきますと、お薬使用目的と使用理由がよくお分かりいただけます。