NHKきょうの健康「知っておきたい不妊のこと」
こんにちは。
天気が変わりやすい日が続いていますね。洗濯物を干したままの外出時はドキドキしています。
さて、今週のNHK「きょうの健康」という番組で、「知っておきたい不妊のこと」と題し、2回に渡り不妊を取り上げていました。
不妊治療はパートナーが協力して取り組むものであるという視点から、男性、女性それぞれの背景について、専門家に話を訊いています。
一日目は「以外に多い男性不妊」というテーマでした。
不妊症の治療といえば女性を連想しがちです。ところがWHOの調査によれば、男女ともに原因ありとする数値を含めれば48%と、実にほぼ半数の不妊症において、男性側に何らかの原因があるというのです。
番組内では男性の不妊症の原因として、大きく以下の3つを挙げ、検査法なども紹介されていました。
男性の不妊原因:
精子をつくる機能の問題
精子の輸送経路に問題
性機能に問題がある場合
二日目のテーマは「女性と“2つの壁”」でした。
不妊症の原因の約半数に男性の関与はあるとしても、その治療の上では、どうしても女性の負担が重くなる現実を指摘した上で、その原因を解説していました。
第一の壁に挙げられたのは、やはり年齢。
加齢による卵子の数や質の低下に加え、子宮筋腫あるいは子宮内膜症といった不妊の原因となり得る疾患も、年齢とともに増加する傾向にあると紹介されました。また、妊娠合併症のリスクが増大するとも指摘されていました。
そして、第二の壁は治療に要する時間の長さでした。
まずは女性側の不妊原因を特定するまでの時間。基礎体温の継続的な記録をつけ、性交のタイミングを正しく見計らう、ホルモンの数値をみるなど、どれ一つをとっても生理周期を待つ必要があります。やっと原因が特定されても、そこからの治療にも多くのステップがあり、年単位での時間を要します。
不妊治療の経験者であれば誰もが思い当たる「治療時間の長さ」という壁。
考えさせられました。
体外受精などの高度な不妊治療に取り組んでおられる医師の方の中には、「日本での不妊症判定の基準となる2年を待つのは長すぎる。完璧なタイミングなら1度試せば十分であり、時間が経過することでのデメリットを考えるなら、直ちに体外受精などの高度先進医療に進むべきだ」ということをおっしゃっている方もいらっしゃいます。
一方で、原因不明と診断された不妊症の方の30%が、3年以内に自然妊娠しているという報告もあります。
皆さんはどうお考えでしょうか?
NHKでは5月27日、28日に同内容の再放送を予定しているようです。
ご興味のある方はご覧になってみてください。