森三中、大島美幸さんの妊活宣言からみる妊娠する難しさ
森三中は好きで、TVでもよく観ているのですが、メンバーの大島美幸さんが妊活のため、芸能活動を休止されるそうです。
大島美幸さんは報道各社に送付したFAXでは、5月6日の日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」の収録を最後に芸能活動を休止し、“妊活”に取り組むことを正式に発表。休業中は「からだの本」(オレンジページ)と「ESSE」(扶桑社)の連載、継続中のCM撮影、主演映画「福福荘の福ちゃん」(本年度公開)のプロモーション活動を除き、一切の芸能活動を休止する。
大島さんの婚活宣言はどうして行われたのか??
その背景には、妊娠、出産するという目的に達するために難しい現状がいくつもあります。
①不妊治療クリニック・病院が混みすぎている
大島さんは「まずは病院での検査から始めたい」と言われました。
『病院での検査??』
『そんなの健康診断みたいにすぐに行けばいいじゃない!?』
と不妊治療を受けたことがない方は思われるかも知れませんが、まず検査はいつでも行けるわけではなく、生理などのタイミングで検査を受けるべき日は変わることもよくあります。
しかもどこの不妊治療クリニックも混み合っており、簡単な検査を受けるだけでも、半日がかりになります。
忙しいスケジュールの大島さんからすれば、検査、また治療の日が確定しにくいものに合わせることが難しかったかと推測されます。
②不妊治療は安定したスケジュールが求められる
いざ、不妊治療を始めますと、採卵を行うだけでも時間の調整が大変です。
特に排卵誘発剤という注射を打つようになると、注射の時間も決まっています。
自己注射とはいえ、時間を気にしながらの生活は、忙しい人にとってはとてもストレスになるでしょう。
また採卵日まで定期的に不妊治療クリニックに訪れ、卵巣内の卵胞の育ち具合などもチェックする必要もあります。
このチェックもまた、時間を作らなければなりません。
それだけではなく、体の状態をよくするため、やはり毎日毎日のスケジュールも安定的にしなければなりません。
今日は朝早くから仕事、明日が夜中遅くまで仕事、と日々において安定的なリズムがないことは、不妊治療においても良くありません。
③移植後に安静が求められる
大島さんが以前流産したことを、発表しておりましたが、やはり移植後は母体の安静がとても重要になります。
通常、受精卵の移植が終わると、その時点から激しい運動は行わないよう、どこの不妊治療クリニックでも注意されます。
それだけではなく、医師によれば、入浴は禁止、歩くのもゆっくりと、出来るだけ寝てなさい、などという方もおられます。
とにかく、安静が第一だということです。
大島さんのお仕事は想像するだけでも、とても体を使うお仕事であるでしょうから、やはり妊娠と仕事の両立は難しいのではないかと思います。
他人事ではない不妊治療の現状
大島さんの妊活のための休業宣言は、他人事ではなく、多くの女性が仕事と妊活の両立に苦しんでいるのが、今の日本の現状です。
より会社や家庭、周りの人全てが、いかに妊娠、出産することが大変か理解し、協力することが大切です。
また不妊治療も、仕事をしている女性がより受けやすくするために、クリニックの深夜営業、医療車で出張し診察を行うなど、より負担がなく治療が行えるような環境になるよう、変わっていかなければと思います。
最後に、大島さんが赤ちゃんを授かって頂くよう、心よりお祈りしています。