質の悪いiPS細胞の判別に成功
こんにちは。
冬になると「リンゴ病」という名前をよく耳にしますが、子供がかかる病気と思っていませんか?
実は妊婦が感染すると胎児へ影響を与え、流産や死産につながる可能性があります。
これから流行しやすい季節ですので、気を付けましょうね。
iPS細胞は新しい多能性幹細胞で、神経や筋肉などさまざまな体の部分になることができると再生医療に期待されていますが、iPS細胞の中でも悪い細胞の判別に成功したそうです。
iPS細胞の中で、体のさまざまな組織へと変化しやすい細胞と、あまり変化せず、後にがん細胞などになるおそれがある細胞を見分ける方法を、京都大学などの研究グループが開発しました。
医療に応用する際、安全性を高める技術として期待されています。
開発したのは、神戸大学大学院医学研究科の青井三千代助教と京都大学iPS細胞研究所のグループです。
iPS細胞の中には体のさまざまな組織へと変化しやすい細胞と変化しにくい細胞があり、このうち変化しにくいものは、後にがん細胞などに変わるおそれがあると指摘されています。
そこで研究グループが神経細胞に変化しやすい細胞とそうでない細胞を分析したところ、あまり変化しない細胞では特定の3つの遺伝子が活発に働いていることを突き止めました。
研究グループは、ほかの種類の細胞への変化にもこの遺伝子が関わっている可能性があるとみて、医療に応用する際、この特徴を持つ細胞を取り除くことで、安全な治療ができるのではないかと期待しています。
青井助教は「どのiPS細胞を使えばいいかを早く正確に見極められる可能性があり、安全性の向上につながると考えられる」と話しています。
科学者の多大なる努力そして研究の結果から、世界を変える夢のような医療技術である「iPS細胞」が誕生しました。
そして今回、他の細胞へ変化しにくい「質の悪い」iPS細胞の特徴を見分けることに成功したとのこと、iPS細胞の実用化へ向けてさらに前進したのではないでしょうか。
更なる進歩に期待いたします。