不妊の初診検査について
おはようございます。
今週に入り一段と寒さが増してきましたね。
体が冷えると体調を崩しやすくなるので、寒さ対策はきちんとしたいところです。
さて、本日は不妊の初診検査についてお話をしたいと思います。
初診では問診、内診、超音波検査を行い、からだの状態を調べます。
初診では不妊の原因を探すためにあたり、からだの状態を把握することがおもな目的となります。
問診
問診票をもとに、医師からこれまでの経過や夫婦生活の様子、月経の始まった年齢、最終月経開始日や月経の状況など、時間をかけてさまざまな質問をされます。
夫婦生活のことや、過去の中絶経験など答えにくい質問もありますが、今後の診断や治療方針を立てる際に重要になるので正直に答えましょう。
基礎体温表をつけている人は、持っていくと詳しくみて診断材料にしてくれます。
内診
内診は内診台に上がり、医師が視診や触診をして膣の中を診察します。
まず膣鏡(クスコ)という器具を使って膣内を広げ、膣や子宮頸部を見ます。
膣内部の炎症や傷、びらん(ただれ)の有無、子宮頸部の状態を確認します。
次に膣内に指を入れ、膣や分泌物、卵巣や子宮の大きさとかたさ、痛みの有無などを調べます。
内診検査でわかることには、以下のようなものが挙げられます。
・ホルモンの分泌状況
・頸管粘液の状況
・子宮頸がんの有無
・子宮筋腫の有無
・子宮内膜症の有無
・卵巣腫傷の有無
超音波検査
初診の超音波検査は、内診台に上がり、膣用プローブという器具を膣の中に入れて行います。
検査時の痛みはほとんどありません。
検査では卵巣や子宮の様子をモニターに写し出し、卵巣や子宮の状態、子宮の形を調べます。
子宮の大きさに異常がないかや、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜ポリープ、卵巣嚢腫などの病気の有無も確認します。
超音波検査は初診時ではなく、基本検査に入ってから行う病院もあります。
超音波検査でわかることには、以下のようなものが挙げられます。
・子宮筋腫の有無
・子宮内膜症の有無
・子宮内膜ポリープの有無
・卵巣嚢腫の病気の有無
・子宮の形態異常の有無
・子宮と卵巣の癒着などの有無
最初は緊張する方も多いと思いますが、婦人科での検査は、子宮や卵巣の状態を調べるには必須の検査です。
最近は、診察台に上がっている間は医師と直接顔を合わせなくて済むよう、カーテンで仕切って診察する病院も多くなっており、患者のプライバシーも配慮されています。
なかなか赤ちゃんが来ない、と悩んでいる方は、まずは一度受診されてみてはいかがでしょうか。