子宮内膜症、重い生理痛の原因の可能性

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今週末は全国的に、日曜日はお天気が下り坂なようです。
晴れている土曜日は外出し、ゆっくりと紅葉を楽しむのは如何でしょうか。

生理痛_子宮内膜症

さて、生理痛でお悩みの女性は多いかと思います。
中には、重い生理痛で日常生活に支障が出る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
先日、東京の短大で開かれた講演で、重い生理痛の裏に子宮内膜症が隠れている可能性もあることを医師のグループが訴えました。
講演の様子が掲載された記事をご紹介いたします。

重い生理痛 子宮内膜症のおそれも

重い生理痛を放っておくと子宮内膜症などの病気に進行するおそれがあるとして、医師などで作るグループが7日、東京の短大で講演会を開き、女子学生に痛みを我慢せず早めに医療機関を受診するよう訴えました。

この講演会は、産婦人科の医師らで作るグループが、東京・港区の戸板女子短期大学で開いたもので、1年生の女子学生およそ300人が参加しました。
この中で、日本医科大学の明楽重夫医師が生理痛は病気のサインかもしれず、特にふだんの生活が送れないほど重い場合は治療が必要な「子宮内膜症」という病気の可能性もあると説明しました。

子宮内膜症は、本来なら子宮の内側にある内膜とよく似た組織が、子宮以外の場所で増殖し炎症や周辺の組織と癒着を起こす病気で、患者数は女性の10人に1人に上るとされています。
医師は子宮内膜症を放置しておくと、不妊や卵巣がんにつながるおそれがあると指摘したうえで、「子宮内膜症は市販の痛み止めでは予防できないので、生理の痛みがある場合は、我慢せずにできるだけ早く産婦人科に通って治療を受けてほしい」と訴えました。
参加した学生は、「生理痛が大変な病気につながるとは思っていなかったので驚きました。産婦人科は遠い存在でしたが、悪くならないように行ってみようと思います」と話していました。

◎子宮内膜症とは

子宮内膜症は子宮自体の病気ではなく、本来なら子宮の内側に内膜とよく似た組織が、卵巣などの子宮以外のところで生理のたびに増殖する病気です。
炎症や周辺の組織と癒着を起こし、強い痛みのほか、吐き気や頭痛なども併発するケースもあり、放置しておくと卵巣がんを発症するリスクも高くなるとされています。
さらに排卵や受精を妨げ、不妊症につながるケースもあるということです。
患者数は女性の10人に1人に上るとされ、国内では200万人を超えると推計されています。

◎子宮内膜症の女性は

埼玉県に住む50代の澁木照子さんは、10代後半から重い生理痛に悩まされ、痛みで起きられなくなることもあったといいます。
しかし、我慢するしかないと思い、市販の痛み止めを飲んで病院へは行きませんでした。
症状は徐々に悪化し、20代後半には、痛み止めを飲んでも生理痛は治まらず、仕事を休まざるをえない日があったため病院を受診したところ、子宮内膜症と診断されました。
治療を受けると、痛みはある程度押さえられましたが、医師からはすでに症状は進行しており、妊娠しにくくなっていると告げられたということです。
澁木さんは結婚後も子どもを授かることができず、我慢せず早めに受診すればよかったと後悔しているといいます。

澁木さんは「生理痛はしかたのないことで我慢しないといけないと思っていました。大変な病気につながるとは全く知らず、早く知っていれば、あんなに苦しい思いをせずにすんだと思いますし、症状が進行しなければ、子どもがいた別の人生もあったのではないかと思います。生理痛があれば、早めに受診して治療を受けてほしい」と話していました。

女性にとって、生理痛は常に悩みの種。
個人差がある為、どの程度の痛みが「重度」となるのか、判断は難しいのではないでしょうか。
日常生活に著しく支障が出るようであれば、子宮内膜症などの病気が隠れている可能性も考え、迷わず病院へ行き、医師に相談しましょう。

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