精路通過障害とは

こんにちは
10月に入り気温が下がってきましたね。
都内でも暖かい格好で歩いている人たちがだいぶ増えてきました。

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さて、今日は精路通過障害についてお話をしたいと思います。
精路通過障害とは精巣できちんと精子が作られているのに、精路に問題があり精子が通過できない障害のことを言います。
通常、精巣でつくられて精巣上体に貯蔵された精子は、精管、精嚢を通って尿道に入り外尿道口から出ます。
この精子を運ぶ輸送路(精路)のどこかに問題があるケースを「通過障害」と呼び男性不妊を受診する人の約5%に見られます。
こういう状態の場合は、まず精路に造影剤を注入してX線で様子を撮影する「精管精嚢造影検査」を行って、問題の部位を確認します。
生まれつき精管がなかったり、幼少時に鼠径ヘルニア(脱腸)の手術を受けた際に誤って精管を縛られてしまったり、あるいは以前わずらった精巣上体炎や精管炎の後遺症で、精管がふさがっていたり、狭くなって通りが悪くなっていたりと、さまざまな原因を見つけることができます。

いずれにせよ、問題の部位を突き止めて、その部位が小さければ精管と精管、精巣上体と精管をつないで、精路を通す顕微鏡下手術を行うことで治療ができます。
精路がきちんと通って、精子が出るようになれば、自然妊娠も可能になります。
しかし、生まれつき精管が全くないケースや、妻が高齢で妊娠を急いでいる場合は、精巣上体から精子を採取して、顕微授精を行います。

精路の通過障害の原因
1.両側の精管欠損
2.鼠径ヘルニア手術時の精管結紮
3.原因不明の両側精管狭窄
4.両側の精巣上体炎(結核性、性行為感染症など)
5.精嚢の奇形・精嚢部狭窄
6.手術・外傷による通過障害

精路通過障害は男性不妊専用のクリニック、もしくは病院の泌尿器科で検査を受けることが出来ます。

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