原始卵胞とは
こんにちは。
昨日は全国的に雨で気温もあまり上がりませんでしたが、今日は日本全国晴れ模様。
気温もグンと上昇するようです。「一雨ごとの暖かさ」とは、まさにこのことですね。
さて、昨日の記事では、不妊に対する知識不足についてお話しました。
「原因の半分は男性」「卵子の老化」などの言葉は、初めて耳にする人も多いのではないでしょうか。
今日は卵子についてもう少し深く掘り下げてお話したいと思います。
卵子は卵巣で作られるのですが、卵子の元となる卵を「原始卵胞」と呼びます。
この原始卵胞の数は、実は胎児の時が一番多く、約700万個もあります。
ところが、生まれる頃には約200万個に減り、月経が始まる10代前半では約30万個ほどに減ってしまいます。
これは全て自然消滅です。不思議ですね。
月経が始まると排卵により卵が卵巣外へ排出されるので、減少が止まることはありません。
ちなみに、月経で排卵されるのは通常1個ですが、その為に数百の原始卵胞が準備されます。
排卵が起こると、めでたく熟した1個以外は全て「黄体」という物質に変化してしまいます。
原始卵胞の数には個人差があり、これは成長過程で増えていくものではありません。
つまり、胎児の時が一番貯蓄量のある状態。あとはその後の消費量によって、いつまで排卵できるのかが決まります。
というのも、原始卵胞の残り残数が約5万になった頃、閉経を迎えると言われているからです。
早く閉経する女性の中には、生まれつき原始卵胞が少ない方もいらっしゃいます。
もちろんそれだけが原因ではありませんが、機会があれば原始卵胞の数を調べてもらうのも良いかもしれません。調べ方については、またお話したいと思います。
自身の原始卵胞数を把握することで、今後の妊娠プランも立てやすくなるのではないでしょうか。