ARTとは?
こんにちは。
皆さん素晴らしい技術の進歩をとげるARTをご存知でしょうか?
ARTとはAssisted Reproductive Technologyの略で、「生殖補助技術」と言います。
つまり、体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)や凍結保存などの総称です。
子どもが出来るまでには、精子・卵子の形成から、精子と卵子の受精、受精卵の分割・発育、そして着床など、生殖上、実に多くの複雑なシステムがすべて順調に機能することが必要です。
逆に言えば、このうちのたった一つでもうまくいかないと、妊娠できないということになります。
なんらかの理由で不妊となっているカップルに不足している部分を見つけ出し技術的に補助して、赤ちゃんが生まれるお手伝いをしようという技術が「生殖補助技術:ART」です。
その為、不可能なことは、順次可能にしていくという事が「生殖補助技術:ART」です。
では実際、どのように「生殖補助技術:ART」が進歩してきたのでしょう。
まず、最初は1978年にイギリスで世界初のIVFベイビーが誕生しました。
女性の両卵管が閉塞していたため、夫との精子と彼女の卵子が出会うことが出来なかったため、「体内で出会えないなら、体外で精子と卵子が出会えるようにしよう」とIVFの治療が始まりました。
このIVF技術を用いても、受精卵が出来ないケースもあります。
それは、精子の状態が良くないと、精子と卵子が出会えても受精出来ないのです。
これは当時、どうしようもなく不可能な事でしたが、また新たなARTが考えられました。
1992年にベルギーで、精子を顕微操作によって卵子の中に直接導入する技術を用いて受精を成功させ、健康な赤ちゃんを授かることに成功しました。
このART技術は顕微授精(ICSI)と名づけられ、現在、世界中の不妊クリニックで使われている技術です。
弊社の卵子提供プログラムでも、とても重要な技術です。
その他には、1983年に受精卵の凍結保存が出来るようになり、最近では受精する前の卵子(未受精卵)も凍結保存をすることが可能になりました。
このように、「この技術が実現出来たら」と切望されたそれぞれのART技術は、不可能だったことを、可能にしてきました。
この様に、ARTの技術は悩みを持つ多くのカップルの夢と希望を叶えてきました。
これからは、卵子または卵巣を若返らせる技術や、着床率を上げるNEW ART技術が生まれることを期待します!