卵巣機能に重要なホルモンの働き

こんにちは!
先日、当ブログにてホルモン検査についてお話ししましたが、今日は検査で分かる4つのホルモンについて詳しくお話をしようと思います。

flower_woman

エストラジオール(エストロゲン)
エストロゲンは良く耳にしますが、これは女性らしさあらわすホルモンで主に女性の卵巣で生産され、一般的には卵胞ホルモンとも呼ばれます。
エストラジオールとはエストロゲンに含まれている成分で、女性ホルモン剤として広く用いられます。
エストロゲンの主な作用としては、女性らしい丸みを帯びた容姿にしたり、子宮や卵巣など女性性器の成熟を促させ、子宮内膜を厚くするなど重要な働きをしています。
また、自律神経のバランスを整えたり、肌や髪のつややかさを保つなど、20歳前後の女性の肌やボディラインが美しいのはエストロゲンの効果によるものです。

LH(黄体形成ホルモン)
黄体形成ホルモンは性腺刺激ホルモンの一つで、女性ではプロゲステロンの分泌を促進し、排卵を引き起こさせるホルモンです。
黄体形成ホルモンの水準は、通常子供のころには低く、女性では更年期になるとエストロゲンの分泌が減るため数値が高くなります。

FSH(卵胞刺激ホルモン)

卵胞刺激ホルモンは黄体形成ホルモンと同様に、性腺刺激ホルモンの一つで、卵巣の中の卵胞を成長させる働きを持つホルモンです。
卵胞刺激ホルモンは、黄体形成ホルモンと協力しながら、卵胞を排卵が出来るまで発育させ、排卵を促す作用をします。

プロラクチン(PRL)
プロラクチンは妊娠・出産に大きく関わるホルモンで、プロゲステロンの分泌を維持することにより排卵を抑え、子宮内膜を肥厚させます。そして、妊娠中は乳腺を発育させ、出産後は乳汁の分泌を促します。
このプロラクチンが必要以上に分泌されると、排卵が抑制されるので無月経や月経不順となり、受精卵が出来ても子宮内膜に着床しにくくなるなど、妊娠の障害となってしまいます。

また、女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があり、プロゲステロンは子宮内膜の厚さを維持して着床しやすい状態にしたり、妊娠後の胎盤の状態を安定させる働きをします。

この女性ホルモンと性腺刺激ホルモン、そしてプロラクチンのホルモンが正常に働くことにより、月経と妊娠、そして出産があります。

ホルモン検査では、妊娠に欠かせないホルモン値を簡単に検査できます。この検査は生理出血によって出た血液を検査するのではなく、普通に腕から採取した血液で検査しますので、初めて婦人科を訪れる方でも安心してお受け頂けます。
また、このホルモン値は、月経周期のどの時点で測定するかによって変動しますので、生理開始から3日目に行います。

卵巣機能の状態を知るためにも、ホルモン検査をお勧めいたします!

記事が良いと思われましたら是非クリックをにほんブログ村 マタニティーブログ 海外不妊治療へ

Copyright:c  2008-2012 MediBridge Inc. All Rights Reserved


前の記事

胚移植の流れ
カテゴリー
不妊治療

次の記事

ホルモンと基礎体温
カテゴリー
日本の医療