水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内
おはようございます!
今日も綺麗な青い空が関東の上空に広がっております。
本当に綺麗な空で、この青空を見ていると、力が湧いてくる気がするのは私だけでしょうか。
さてこういう時だからこと、明るい気持ちや希望を持つと共に、正しい情報も持っていなければなりません。
さて、今日は産婦人科学会発表の妊娠・授乳中女性への水道水摂取の注意事項をブログに載せてみます。
「水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内」
軽度汚染水道水を妊娠期間中(最終月経開始日より分娩まで)毎日(計280日間)1.0 リットル(1,000 ミリリットル)飲むと仮定した場合、妊娠女性がその間に軽度汚染水道水から受ける総被曝量は1,232 マイクロシーベルト(1.232 ミリシーベルト)と計算されます。
おおよその母体被曝量は以下のように算出されます。
総被曝量(マイクロシーベルト)=(摂取ベクレル総量)×2.2÷100
例えば、500 ベクレル/kg の水を1 日1.0 リットルずつ365 日飲むと
500×365×2.2÷100=4,015 マイクロシーベルト(約4.0 ミリシーベルト)となります。
2. お腹の中の赤ちゃん(胎児)に悪影響が出るのは、赤ちゃんの被曝量が50,000 マイクロシーベルト(50 ミリシーベルト)以上の場合と考えられいます。なお、日本産科婦人科学会では放射線被曝安全限界については米国産婦人科学会の推奨に基づいて50 ミリシーベルトとしてきております。
一方、これら問題に関する国際委員会の勧告、ICRP (International
Commission on Radiological Protection) 84 等に基づいて安全限界を100,000 マイクロシーベルト(100 ミリシーベルト)とする意見もあります。
この違いは他の多くの安全性指標と同様、安全域をどこまで見込むかという考え方の違いによるものです。なお、赤ちゃん(胎児)の被曝量は、母
体の被曝量に比べて少ないとされています。胎児が100,000~500,000 マイクロシーベルト(100~500 ミリシーベルト)の被曝を受けても胎児の形態異常は増加しないとの研究報告もあり、ICRP84 は「100 ミリシーベルト未満の胎児被曝量は妊娠継続をあきらめる理由とはならない」と勧告しています。
この他にも、産婦人科学会ホームページでは、妊娠・授乳中女性向けの情報が随時載せられておりますので、是非ご利用ください。
妊娠・授乳中女性の女性はそれでなくてもストレスが溜まりがちになります。
どうか正しい情報を用い、心配し過ぎず、明るい毎日を送って頂ければと思います。