不妊治療と漢方薬
みなさん、おはようございます。
東京にも雪が舞い、寒い夜になりましたね。
今日は、漢方のお話をさせて頂きたいと思います。
病院での不妊治療と一緒に試されている方も多いのではないでしょか?
不妊治療は定期的に通院の必要があり、その苦労はご本人様にしかなかなか分からない大変なものですよね。
また、インターネットでは長年治療を続けている方々の声がたくさん聞かれます。
しかし最近では、芸能界や政治の世界の中で、野田聖子さんのように、不妊治療の末に、お子様を授かられたなどの明るい
ニュースが話題になり、同じように悩んでいる方々に希望を与えて下さいます。
このような方々の中には漢方薬による治療をされている方も多くいらっゃるようですが、
漢方ではどのような治療がされているのでしょうか?
漢方はその個人個人の体質や症状により処方がかわってくるのですが、よく使われる代表的な処方をご紹介させて頂きます。
【漢方:当帰芍薬散(トウキシャクヤクトウ)】
血液の流れをよくし、水分の代謝を改善する作用がある漢方です。
肩こり、頭重、めまい、足腰のひえや生理不順、生理痛、更年期障害などの症状がある方に処方される漢方です。
【漢方:温経湯(ウンケイトウ)】
血液循環をよくして手先のほてりをとる一方、体全体をあたためる作用がある漢方です。
また皮膚を潤したり、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。また生理不順や生理痛、更年期障害、頭痛、足腰の冷えや
痛み、冷え、のぼせ、しもやけ、指掌角皮症(主婦湿疹)などに適応します。
このようなことから、不妊治療に補助的に処方される漢方です。
不妊治療に使用する不妊治療薬は、ホルモン剤が中心のため、長期間の使用に伴う副作用が心配です。その点、漢方は体に優しく副作用が出にくいと不妊治療にも漢方薬を併用される方が多く見られます。
不妊治療は長期間にわたることも多いので、漢方と西洋薬(ホルモン剤等)を上手く利用されて、医師と良くご相談の上、役立てて頂ければと思います。