35歳までなら妊娠は大丈夫って、ホント?
おはようございます!
8月から落盤事故で地下に閉じ込めれたチリの作業員の救出作業が、やっと今日行われるそうです。33人全員を救出するのにかかる作業時間はなんと48時間!全員無事に救出されることをお祈りします。
さて、今日は、妊娠と年齢の関係についてお伝えしたいと思います。
「何歳まで産める?」
いまではないけれど、いずれは子どもを持つことを考えている女性にとって、自分が何歳まで子どもを産めるのかは、切実な問題です。
「高齢出産になる35歳までには、子どもを産みたい」と思っている女性は、私の周りにもたくさんいるのですが、35歳という区切りは、本当に子どもを産める年齢のリミットなのでしょうか?
実は産婦人科医の間では、卵子が妊娠する能力は、それより早い33歳から下がり始めると言われています。体外受精の成績が、そのあたりから下がってくるためです。体外受精の成功率は、33歳なら20代と同じで4割くらいが妊娠しますが、40代にはいると数%にまで下がります。
35歳を超えたからといって急激に妊娠力が落ちるわけではなく、女性の体は年齢とともに、徐々に変化します。30代少し過ぎから、10年以上かけて変わっていくのです。
30代の中頃になり妊娠力が落ちてくると、避妊をやめてもなかなか妊娠しにくくなります。
どこも悪いところがなくても、年齢による卵子の老化、つまり加齢による不妊になってしまいます。
また、性生活というものは、結婚後何年も経過すれば回数が減るのは自然な姿と言っていいでしょう。子どものいるカップルは、結婚後2年くらいで産むケースが圧倒的に多く、その後に子どもを持つケースは減ってきます。パートナーと性的な関係になってから年月が経てば経つほど、妊娠のチャンスも減ってくると言えます。これも、妊娠しにくい原因になってしまうのです。
35歳をひとつの節目と考えて「35歳までには・・・」と思う人がとても多いようですが、35歳の妊娠力を考えれば、35歳での避妊をやめるのでは、遅いかも知れません。35歳から数年経過してしまえば、妊娠の確率はもう20代の半分くらいです。
人によって妊娠力は違いますし、40歳過ぎても妊娠される方もいらっしゃいます。が、傾向としては、30歳過ぎたころから、女性の体は変わり始めるのです。「いずれは子どもを産みたい」とお考えの方、体の変化を考慮して、長期的な生活設計をされることをお勧めします。