赤ちゃんの手足口病に注意!春から流行中
赤ちゃんの「手足口病」って、ご存知ですか?
手のひらや足の裏、口の粘膜に2~3ミリの水疱(すいほう)ができ、5歳児くらいまでがかかりやすい病気です。死亡例もあるこの病気、赤ちゃんがいる方はぜひご注意を!
手足口病、今年は春から流行 ここ10年で患者数最多
乳幼児を中心に夏に流行することが知られている手足口病が、今年は春から流行している。国立感染症研究所によると、全国にある定点1医療機関あたり の1週間(4月26日~5月2日)の患者数は0.84で、ここ10年の同時期では最も高い。原因になるエンテロウイルスの種類によっては重症になりやすい という。
手足口病は、手のひらや足の裏、口の粘膜に2~3ミリの水疱(すいほう)ができる。感染研は症状があれば早めの受診と経過観察を呼びかけている。
飛沫(ひまつ)や接触、便などから感染し、主に5歳ぐらいまでにかかる。ウイルスは数種類あるが今年の患者は「71型」が多い。この種類は、脳炎や髄膜 炎などの合併症を起こす率が高く、中国では一昨年と昨年、大勢の幼児が死亡し問題になった。厚生労働省によると、国内では、2000年に3人が死亡してい る。
定点医療機関あたりの患者報告は西日本が多い。愛媛(7.92)、福井(3.64)と続く。
愛媛県大洲市の「ごとう小児科」は3月はじめから手足口病の患者が目立ち始め、4月半ばには1週間で約30人を診察した。院長の後藤悟志さんは「軽い症 状で済む子どもばかりで良かったが、市外へも流行が広がっている。なぜこの時期なのかわからない」と話す。