不育症ってどんな症状?
おはようございます!
今日もとても冷たい雨が降っている銀座ですが、こうやって雨が降る日や、強い風の日を繰り返して、春がしっかりとやってくるのですね。
近くの公園でも桜が咲き始めておりました。
この寒さが去ったら、いよいよ本格的な春が来そうですね!
さて、今日は不育症についてお伝えしたいと思います。
不育症とは、妊娠はしても、流産・死産を繰り返し、元気な赤ちゃんが得られない状態をいいます。習慣流産、と呼ばれることもあります。
流産そのものは、病的なものとは限りません。昨年厚生労働省研究班が発表した調査結果によれば、妊娠した女性の4割が流産の経験があるそうです。こうした流産のほとんどは、染色体異常胎児の自然淘汰と考えられています。受精卵の染色体異常率は約40%と言われていますが、その多くは出生前に淘汰されるため、実際に染色体異常を持って生まれてくる新生児は0.6%程度です。一番淘汰が起こるのは着床前後の細胞レベルの時で、その段階でお母さんはそれを把握できませんが、中には妊娠が分かってから淘汰が起こる事もあります。それがいわゆる自然流産です。この様な理由で起こる流産は病的ではなく、自然的なもので、防ぎようのないものです。
しかし、流産が繰り返し起こる場合、染色体異常児の自然淘汰以外の原因がある可能性があります。特に3回以上流産を繰り返す習慣流産の場合は、検査を行ったほうがよいでしょう。また、妊娠中期以降の子宮内胎児死亡は珍しく、この場合は一回でもその原因を検査する必要があります。
前述の厚生労働省研究班の調査結果では、不育症の女性は16人に1人の割合でいることが分かりました。決して少ない割合ではないですよね。妊娠初期流産を繰り返したり、妊娠中期以降の胎児死亡が一度でもあれば不育症の検査を受けることをお勧めします。
明日は、不育症の原因と治療方法について、ご紹介しますね!