日本の医療問題 - 搬送拒否で死亡した妊婦のその後
おはようございます!
今日は昨日とは逆に冷たい雨。
今週は天気予報でもあったように、気温の移り変わりが激しく、皆さん風邪をひかないように、体調管理や着る洋服の服装に気を付けてくださいね。
さて、昨日悲しいニュースがありました。
2006年、妊婦の分娩(ぶんべん)の際に脳内出血を起こし、19の医療機関にたらいまわしにされ、亡くなった高崎実香さんの夫が同町に起こした訴訟で、敗訴となりました。
「妻は助かったのではないか」妊婦死亡訴訟判決前に夫が心境
奈良県大淀町の町立大淀病院で平成18年8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明に陥った五條市の高崎実香さん=当時(32)=が19病院から転院を断られた末に死亡した問題で、夫の晋輔さん(27)らが診断ミスが原因として、町と大淀病院の担当医に対して約8800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が3月1日、大阪地裁で言い渡される。晋輔さんは26日、大阪市内で取材に応じ「裁判を通じて、実香が助かったのではないかと強く思った」と話した。
被告側は母体救命体制の不備などを指摘して「医師は最善を尽くした」と主張しており、地裁の判断が注目される。
訴状などによると、実香さんは18年8月7日、分娩のため同病院に入院。陣痛が始まった後に頭痛を訴え、8日午前0時過ぎに意識を失った。家族は脳の異常の可能性を訴えたが、医師はCT検査を行わず、午前6時ごろに大阪府内の病院に転送。実香さんは同16日、脳出血で死亡した。
原告側は「医師はCT検査を実施し、脳出血と診断して高度医療機関へ転送すべきだった」と主張。一方、被告側は診断が適正だったとした上で「脳出血を理由に転送されても、同じように受け入れ不能だった」として棄却を求めている。
晋輔さんは「子供が大きくなったときになぜ母親が死んだのか、納得のいく答えを出してやりたかった」と提訴の理由を振り返った上で、「二度と同じことが起こらないようにしてほしい」と改めて訴えた。
ご主人の晋輔さんがとてもお気の毒で仕方ありません。
日本は経済大国であり、先進国と誇っていますが、国民一人一人の医療の保証に関しては先進立国ではなく、崩壊寸前にあるのだと思われます。
弊社は以前から、日本も他国のように外国人の優秀な医師も受け入れ、医療全体の費用を抑えるべきだと考えていますが、もしそれを日本医師会が望まないなら、自分達で責任をもって全ての国民に安心できる医療体制を提供するべきではないでしょうか?
このような悲しい事件がもう起こらないことを祈ります。